移動平均
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一目均衡表には、時間論、波動論、水準論というものがあります。

■時間論


時間論で基本となるのが「基本数値」という考え方です。
テクニカル分析の世界ではいろいろな数字が登場します。例えば、移動平均線では、5、10、20や6、13、26といった数字が出てきます。また、後日紹介しますフィボナッチでは3、5、8、13、21といった数字とともに0.618という数字が出てきます。
この一目均衡表には基本数値と呼ばれる数字があるのです。
それは、「9」「17」「26」を基本数値として、この後に33、42といった数字の組み合せとなっています。例えば、17と26で43ですが始点と終点が一日重なるのでマイナス1とすることによって42となるわけです。
これらの数値の意味するところは、あるポイントの日からこれらの基本数値が経過した日の前後には変化が起きやすいと言われています。

また、基本数値ではないのですが、「対等数値」という考え方があります。
過去の変化日と変化日に要した期間が次の変化日の目安になるというものです。この点をよく「日柄」と呼んだりします。

実は、私が投信会社でファンドマネージャーをしていた頃の上司だった部長が一目山人の弟子だったのです。「土曜日の午後に一目山人の家に集まり、勉強した」とよく聞かされました。その部長は「一目均衡表で大事なのは時間の考え方である」と言って、この対等数値の考え方を教えてくれました。この対等数値は前述した基本数値の数字にこだわる必要はありません。過去の変化日から要した日数を勘定すればいいのです。


■波動論

基本の波動は3つです。
まず、上げだけ、下げだけのI波動。
上げ下げ、下げ上げのV波動。
そして上げ下げ上げ、下げ上げ下げのN波動。
I波動、V波動が繰り返され、最終的にはN波動になるわけです。
■水準論

水準論は値幅観測論とも言われており、目標値を計算するときに使われます。
代表的なのは4種類です。
 1. E計算値
 2. V計算値
 3. N計算値
 4. NT計算値
です。

E計算値 : AからBまであがった分を調整後今度はBに足した分まであがることをいいます。
例:500円(A)→600円(B) ⇒ B+100円
V計算値 : AからBまで上がってBから調整します。その調整した値段の倍が調整完了地点のCから上乗せされるものです。
例:500円(A)→600円(B)→550円(C) C+100円×2
N計算値 : AからBまで上がった分をBからの調整の後Cから上げる形を言います。
例:500円(A)→600円(B)→550円(C) ⇒ C+100円
NT計算値: AからBまであがりその後調整しCになりました。このAからCまでの上昇分をCに足すものです。
例:500円(A)→600円(B)→550円(C) ⇒ C+50円




さて、ここまで学んだ時間論と値幅観測論を使って実際の銘柄を見てみましょう。

(出所:Meネット証券)


上図は三菱東京フィナンシャルグループの2003年4月23日からの日足(6ヶ月間)です。
4月末の安値A点から安値C点までが72日、高値B点から高値E点までが71日とほぼ対等しています。

<E計算値>

A点35万1千円とB点61万円のE計算値は86万9千円になります(丸印の位置)
 610,000円−351,000円+610,000=869,000円
<N計算値>
A点とB点とC点47万5千円のN計算値は73万4千円になります。
D点(9月17日74万7千円)とほぼ一致。
 610,000円−351000円+475,000円=734,000円
<V計算値>
B点とC点のV計算値は74万円5千円になります。
こちらもD点とほぼ一致。
 610,000円−475,000円+610,000円=745,000円

2回に分けて勉強した一目均衡表ですが、ひと目みてわかるテクニカル分析ですがちゃんと使えるようになるのには何回も見たり、計算しないとだめですよ。

 

1986年、銀行系証券会社入社。その後、銀行系投資顧問会社、国内投信会社にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年末、ブルームバーグL.P入社。アプリケーションスペシャリストとして株式、投信を中心に分析ツールの開発に従事。ペンタゴン・チャートの第一人者としても有名。現在、金融知力普及協会に所属。テレビ、雑誌等のメディアでも活躍。現在、ニッポン放送「川口一晃のマネー塾」でパーソナリティを務める。

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